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平成16年7月6日
報道関係各位
日本電気通信システム株式会社
NEC通信システム(本社:東京都港区、代表取締役社長:鷹司尚武)はこのたび、デジタル家電・自動車・携帯電話業界などに向けて、組込みシステムに関する開発プロセスの改善コンサルティングから、開発工程ごとの成果物の検証支援、設計・開発業務の受託までのサービスを総合的に提供することで、顧客製品の品質向上やコスト削減、開発リードタイムの短縮などを実現する「組込みシステムソリューション」を体系化し、本日から販売活動を開始いたしました。
あわせて、本ソリューションの中核製品であり、NEC通信システムが有する通信業界向け組込みシステム開発の実績・ノウハウに基づいて製品化した、C言語プログラム品質検証ツール「Review-C(レビューC)」について、新たに自動車業界で実績のある国際的なC言語の利用ガイドライン「MISRA- C(ミスラC)」(注1)に対応する機能強化を実施いたしました。
「組込みシステムソリューション」および「Review-C」新製品の概要は以下の通りであります。
1.「組込みシステムソリューション」の概要
「組込みシステムソリューション」では、顧客の組込みシステム開発の課題に応じた以下の3種のサービスを提供する。
(1)開発プロセスコンサルティング
NEC通信システムのコンサルタントやCMMリードアセッサー(注2)が顧客の開発プロセスを診断して課題を抽出するとともに、プロセス改善目標や課題解決のためのプロジェクト計画を提案する。また、基本設計ツールやシミュレーションツール、進捗管理ツールなど各種開発ツールの紹介や利用ノウハウの提供を行なう。これらにより、開発プロセスの効率化を実現することができる。
(2)検証トータルソリューション
要件定義やシステム設計モデルの検証支援、評価用ボードでの先行検証、テストの実行支援など、開発工程ごとの成果物の検証支援を行なう。また、これらの検証結果を分析して、開発プロセスの改善提案にフィードバックする。これらにより、製品の品質向上やコスト削減、開発リードタイムの短縮などを実現することができる。
(3)開発トータルソリューション
開発工程の一部から全工程まで、またシステム全体・サブシステム・モジュール・デバイスなどの開発範囲に応じて、顧客のニーズに最適な組込みシステムの設計・開発の受託サービスを提供する。具体的には、ASIC(特定用途向けIC)の設計受託や、iTRON、WindowsCE、T-Engineなどの各種リアルタイムOSに対応した組込みシステムの開発受託などを行なう。
2.「Review-C」新製品の概要
「Review-C」は、プログラムを構成するファイルのうち、特異なバグや記述ルール違反などの問題の多い20種を抽出して優先的に表示する機能や、個々の問題について危険度別にランク分けして表示する機能を備えており、重点的な検証を行なう必要がある危険なファイルや問題への迅速かつ効率的な対応を可能とするツールである。
このたび、新たに「MISRA-C」の「8進数の定数は使用してはならない」や「浮動小数点型の変数同士を比較しないこと」などのルールを自動的にチェックする機能を提供することで、高い信頼性が求められる通信業界と自動車業界のノウハウに基づいたより精度の高いプログラムの検証を可能としており、組込みシステム開発の期間短縮やコスト削減、品質向上を実現することができる。NEC通信システムでは、同製品の活用により、従来のソフトウェア開発に比べ最大30%のプログラム検証期間の短縮が可能であると試算している。
また今後、新製品を活用した顧客プログラムの検証サービスの提供も予定している。
「Review-C」の希望小売価格(税込)は23万円からであり、本年7月7日から出荷を開始いたします。NEC通信システムでは、「Review-C」を含む「組込みシステムソリューション」について、今後3年間で150億円の売上を見込んでおります。
NEC通信システムは、NECグループの中で、ブロードバンドルーター・大型交換機・携帯電話・各種ボード・システムLSIなど、各種通信機器に組込むシステム開発について豊富な実績を有しております。また、20年以上にわたるソフトウェアおよびハードウェア開発におけるプロセス改善・品質改善の豊富な経験に加え、平成12年に国内企業として初めてSEI(米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所)による公式アセスメントにて「CMMレベル3」を達成し、その後も多数の部門で「CMMレベル4」を達成するなど、先進的な取り組みを展開してまいりました。こうした実績を活用し、通信業界のみならず組込みシステムを求めている業界全般の製品開発の効率化と品質向上を実現するため、平成15年12月に「組込システムソリューション事業部」を80名体制で新設し、本年4月に230名体制に拡充、さらに平成18年度までに500名体制に拡充する計画であります。このたびの「組込みシステムソリューション」の提供はこうした取り組みの一環であり、今後もソリューションおよび体制の強化を積極的に図ってまいります。
なおNEC通信システムでは、本年7月7~9日までの間、東京ビッグサイトにて開催される「第7回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」に「組込みシステムソリューション」を出展いたします。
以上
(注1)MISRA-C
自動車用ソフトウェアの信頼性向上を目指す英国の非営利団体「MISRA(Motor Industry Software Reliability Association)」が作成した、自動車用ソフトウェア向けのC言語の利用ガイドラインであり、127種のルールから構成されている。近年、自動車業界での実績が評価され、携帯電話・デジタル家電・産業機器など、搭載するソフトウェア規模が急増している自動車以外の組込みソフトウェア開発の分野でも採用が進んでいる。
(注2)CMMリードアセッサー
ソフトウェア開発プロセスの能力成熟度を評価・判定する国際標準的な指標であるCMMに関する審査(CMMアセスメントと呼ぶ)の実施をSEI(米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所)から正式に認定された資格。
NEC通信システム 営業本部
NEC通信システム 企画部 広報担当
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