サイト内の現在位置
NEC 3次元体積計測ソフトウェア


安全・効率的に原材料などの体積の可視化が可能
人口減少社会の到来により、工場の現場などにおける作業員の高齢化や人手不足が深刻化しています。特に大規模な工場において大量の原材料を管理する場合、作業員が広大で危険の多い敷地を巡回して目視が難しい不定形な堆積物を確認するため、安全確保、効率化、計測の精度向上が喫緊の課題となっています。
本ソフトウェアでできること
本ソフトウェアは、RGBカメラに比べ夜間・荒天等の悪条件下でも優位な3Dセンサを使い、当社独自の体積計測技術で体積を計測します。計測結果は離れた事務所でも確認できるため、工場で使用する原材料などの残量点検作業を行う際、現場に行かなくても安全かつ効率的に体積の可視化ができます。
さらに、計測した体積から重量も算出可能なため、例えば供給量と生産量との整合性も見える化でき、在庫量の管理や棚卸時の精度向上にも貢献できます。
イメージ図

ユースケース
工場の原材料ヤード
製品を安定して製造する工程において、原材料の定期的な供給が必須となります。そのため、原料在庫量を常にチェックし過不足を常に監視する必要があります。しかし、原材料の点検には、現場までの巡回等人件費がかかることや、落下や粉塵の問題など危険も伴います。
3Dセンサを活用した遠隔・非接触で不定形堆積物を計測する体積計測ソフトウェアによって、安全性の確保や作業効率の改善を目指します。

製鉄所の堆積物点検
製鉄所で使用される石炭は、製鉄工程で運搬の際落下し堆積することがあります。また石炭は発火性が強いので堆積状況の定期的な点検を行う必要があります。しかし、点検対象の構内は広大で巡回の手間や重機・コンベヤなどが常に動いている為、接触の危険が伴います。
当体積計測ソフトウェアでは、堆積物の高さを計測でき、昼夜を問わず常時点検が遠隔で可能になります。

遠隔から、対象物の体積を素早く・高精度で計測
安全・効率的に、リアルタイムでの計測作業が可能
当社の強みである3次元空間認識技術を用いることで、固定設置した1台の3Dセンサで撮影した堆積物の検出から体積の算出までを一貫して自動で計測し、体積情報を管理できます。また、計測結果をリアルタイムで表示可能で、事務所など遠隔地から見ることもできます。
また、あらかじめ対象物の密度が分かる場合は計測した体積からの重量算出や、設定した計測領域全体に対する堆積物の占有率算出が可能です。
撮影時の死角も予測計算し、高い精度での計測を実現
堆積物の形状は理想的な円錐形である必要はなく、一部の欠損や不定形な凹凸があっても測定できます。撮影時に堆積物手前に死角(オクルージョン)がある場合、死角を除去して堆積物の形状を補間し体積を予測計算できます。例えば、計測したい堆積物の手前に柱などオクルージョンがある場合や堆積物の裏側が見えない場合、ヤード端の壁に寄せて堆積している場合でも、オクルージョンを除去し堆積物の形状を補間します。
また、山のように積み上げるか、または奥からくさび型のように積むか等、お客様の運用に沿った堆積方法を選択することで、死角となる部分を補間し計測不可部分を補えます。
補間例

複数領域を同時に計測し、計測結果の履歴管理も可能
1台の3Dセンサで、複数設定した領域を同時に計測できます。また広大な敷地を持つケースでは、複数の3Dセンサで多角的に撮影し一つの領域として測定することも可能です。
計測結果は時刻や周期を分単位で指定することで周期計測しその結果を保存し、指定期間ごとの画面表示の他、CSVファイルとして出力もできるため、堆積物の増減を統計的に把握することも可能です。
雨・雪、光の差し込まない環境でも運用が可能
RGBカメラと違い、3Dセンサは暗部でも撮影可能なため、夜間や照明が少ない環境でも正常に作動できます。また屋外運用する場合、雨や雪などの気象条件に対する耐性も優れています。
サイロでも体積を計測
サイロのような円筒形の領域でも体積計測が可能です。
電力系市場やインフラ市場での原料をためるサイロ等の残量把握が可能です。
本ソフトウェアの仕様について
- 対応OS :Microsoft Windows10、11
- 対応3Dセンサ機種 :Livox社製 3D LiDAR
- 接続可能3Dセンサ数 :10台