CodeMeister

「CodeMeister®(コードマイスター)」は、自社製ツールを含む多彩な検証ツールを用いた静的検証と、熟練の専任解析者による精査により、ソースコードの重要問題を検出・ご報告する第三者検証サービスです。多彩な対象言語と、小規模〜超大規模のソフトウェア開発に広く応え、スクリーニングに要する負担を大幅に軽減。ソフトウェアの品質向上と試験工数の削減を可能にし、製品開発のQCD改善に大きく貢献します。広い分野にわたる検証経験で培った、NEC通信システムの豊富な知見・ノウハウを活用し、効率的で質の高いお客様の開発をサポートします。

概要

CodeMeister®は、日本電気通信システム株式会社の日本における登録商標です。

特長

「CodeMeister®」は、過去5年間に1,000件以上のプロジェクトで活用されている実績を誇ります。また、リピート率約7割と、一度ご利用いただいたお客様から大変評価の高いサービスです。
「CodeMeister®」の利用により主に以下の3つの効果が期待できます。

工数短縮・コスト低減

テスト工程前や出荷前の検証により、後戻り工数(テスト・デバッグ工数)を低減でき、開発コストの削減にもつながります。
また、専任解析者が解析することにより、短期間に解析できるため、検証期間の短縮化が図れます。

高精度な検証・品質向上

複数検証ツールと専任解析者により、重要な不良箇所を的確に検出可能です。
システムダウンなど、重要問題の検出実績をはじめ、動的テストでは検出しにくいレアケースな問題を検出した実績もあります。

高精度な検証・品質向上

技術者の育成

検証結果レポート、報告会開催による解析結果の詳細説明は教育効果が高く、技術者のスキルアップにも役立てられます。

CodeMeister®は、日本電気通信システム株式会社の日本における登録商標です。

サービス範囲

「CodeMeister®」は、組込み系からエンタープライズ系システムまで、広い分野での活用が可能です。

サービス内容

標準サービス

ソースコードそのものの問題点を検出・整理してご報告します。お客様よりソースファイルをお預かりし、NEC通信システム内の検証センターにて作業を実施します。

-検出項目-

  • 初期化されていない変数へのアクセス
  • メモリリーク(リソースリーク)
  • 配列のオーバーランアクセス
  • 型変換に伴う符号拡張問題
  • NULLポインタ参照
  • 論理演算式誤り
  • 無効式

等、多数あり。

-対象言語-

  • C言語
  • C++
  • Java
  • C#(Visual C#.NET 2003、2005、2008、2010、2012)
  • VB.NET(Visual Basic.NET 2003、2005、2008、2010、2012)

オンサイトサービス(オプション)

お客様のオフィスにて検証を実施します。お客様のオフィスからソースファイルを持ち出すことはありません。

分析サービス(オプション)

標準サービスで検出されたソースコードの問題点を分析し、問題作り込みの原因(想定)や開発プロセス上の改善ポイントを報告します。

サービス提供形態

お預かりしたソースコードの検証を行い、検証結果をご報告します。

Javaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
C#(Visual C#)、VB(Visual Basic)、.NETは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
CodeMeister®は、日本電気通信システム株式会社の日本における登録商標です。

実例・実績

CodeMeister®

「CodeMeister®」は、システム開発のさまざまなフェーズで導入・活用いただけます。

導入イメージ

事例1:金融業システムで利用

  • 〈実施状況〉
    評価試験後のJava・48KL
  • 〈実施結果〉
    バグレベルの問題を2件検出
  • 〈成果〉
    トータルコストの削減を実現

事例2:公共システムで利用

  • 〈実施状況〉
    結合試験時のJava・681KL
  • 〈実施結果〉
    バグレベルの問題を266件検出
  • 〈成果〉
    品質向上の実現

事例3:携帯端末 SQAで利用

  • 〈実施状況〉
    システム試験時のC・17000KL
  • 〈実施結果〉
    バグレベルの問題を129件検出
  • 〈成果〉
    品質向上の実現

事例4:オーディオシステムで利用

  • 〈実施状況〉
    結合試験後のC・108KL
  • 〈実施結果〉
    バグレベルの問題を28件検出
  • 〈成果〉
    トータルコストの削減を実現

Javaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
CodeMeister®は、日本電気通信システム株式会社の日本における登録商標です。

ご提供レポート

「CodeMeister®」では、専任解析者によるスクリーニングを通じて「管理者向けレポート」および「開発者向けレポート」を提供します。また、検証結果報告会では「サマリレポート」として品質の傾向も報告します。

ご提供レポート

開発者向けレポート

専任解析者により重要問題の洗い出しが実施された、個別レポートの例。

管理者向けレポート

管理者が管理しやすいよう考慮された、XLS形式のレポート例。

管理者向けレポート

サマリレポート

検証結果報告会で提示するサマリレポートの例。
他のお客様の検証結果データを基に、品質の傾向を提示します。

サマリレポート

CodeMeister®は、日本電気通信システム株式会社の日本における登録商標です。

バグ検出サンプル(参考)

ケース1:メモリ破壊

解説:
キャストしないで、"size_t型"を使いましょう。

ケース2:誤字

解説:
プログラミングの基礎3要素

  • 逐次実行
  • 条件分岐
  • ループ(の誤字)

プログラマの視点では単なる誤字ですが、マネジメントの視点ではレビューが実施されていないなど開発プロセスに問題があるのでは?

ケース3:初期化漏れ

ケース4:処理速度低下

解説:
char/short型の変数は、演算する際に一度int型への変換命令を実行するため、ループ内のindexカウンタに使用すると処理速度低下の原因になります。

その他、さまざまな視点で問題を見つけます。

  • 配列のオーバーランアクセス
  • 無効式(j=0と、j==0の間違いなど)
  • 関数インターフェースミス(引数の型、数違い)
  • 型変換に伴う符号拡張問題
  • NULLポインタ参照
  • デッドコード
  • 論理演算式誤り

CodeMeister®は、日本電気通信システム株式会社の日本における登録商標です。