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NEC 通信システム、3D センサを活用して特定エリアの 不定形堆積物を計測する「NEC 3 次元体積計測ソフトウェア」を提供開始 ~安全・効率的に原材料などの体積の可視化が可能~
日本電気通信システム株式会社
日本電気通信システム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 源 和憲、以下「NEC通信システム」)は、空間認識ソリューション(注1)のラインナップとして、新たに3Dセンサを活用して特定エリアの不定形堆積物を計測する「NEC 3次元体積計測ソフトウェア」を製品化し、本日から提供開始します。
人口減少社会の到来により、工場の現場などにおける作業員の高齢化や人手不足が深刻化しています。特に大規模な工場において大量の原材料を管理する場合、作業員が広大で危険の多い敷地を巡回して目視が難しい不定形な堆積物を確認するため、安全確保、効率化、計測の精度向上が喫緊の課題となっています。
本ソフトウェアは、RGBカメラに比べ夜間・荒天等の悪条件下でも使用できる3Dセンサから深度(距離)情報を取得し、当社独自の体積計測技術で分析・数値化します。また、計測した結果を離れた事務所に置いたPCで確認できるため、工場で使用する原材料などの堆積物の残量点検作業を行う際、現場に行かなくても安全かつ効率的に体積の可視化ができます。さらに、原材料の密度情報があれば3Dセンサで計測した体積から重量も簡単に算出が可能なため、例えば供給量と生産量との整合性も見える化でき、在庫量の管理や棚卸時の精度向上にも貢献できます。

特長
1. 安全・効率的に、リアルタイムでの計測作業が可能
当社の強みである三次元空間認識技術を用いることで、固定設置した1台の3Dセンサで撮影した堆積物の検出から体積の算出までを一貫して自動で計測し、体積/重量/占有率を管理できます(注2)。また、計測結果をリアルタイムで表示可能で、結果を事務所など遠隔地から見ることもできます。
具体的には、あらかじめ原材料の密度が分かる場合は計測した体積からの重量算出や、設定した計測エリア全体に対する堆積物の占有率算出が可能です。
2. 撮影時の視覚も予測計算し、高精度での計測を実現
堆積物の形状は理想的な円錐形である必要はなく、一部の欠損や不定形な凹凸があっても測定できます。撮影時に堆積物手前に死角がある場合、死角を除去して堆積物の形状を補間し体積を予測計算できます。例えば、計測したい堆積物の手前に柱などの死角がある場合や堆積物の裏側が見えない場合、ヤード端の壁に寄せて堆積している場合でも、死角を除去し堆積物の形状を補間します(注3)。
また、山のように積み上げるか、または奥からくさび型のよう積んでいくか等、お客様の運用に沿った堆積方法を選択することで、死角となる部分を補間し計測できない部分を補います。
3. 複数エリアを同時に計測し、計測結果の履歴管理も可能
1台の3Dセンサで、複数設定したエリアを同時に計測できます。また、広大な敷地の場合は、複数の3Dセンサで多角的に撮影し一つのエリアとして測定することも可能です。
体積計測は、時刻や周期を指定することで周期計測し、その結果を保存し、指定期間ごとの画面表示の他、CSVファイルとして出力もできるため、堆積物の増減を統計的に把握することも可能です。
主な仕様
- ・対応OS :Microsoft Windows10、11
- ・対応3Dセンサ機種 :Livox社製 3D LiDAR
- ・接続可能3Dセンサ数 :10台
※上記数を超える構成にする場合は、計測ソフトPCを増設することで対応が可能です。
価格および販売目標
- ・販売価格:175万円~ (税別)
※機材、導入費は含まれておりません。 - ・販売目標:今後2年間で、30セットの販売を目指します。
今後の展開
体積計測技術を応用し、工場における堆積物の計測、工事現場の残土把握などに加えて、様々なシチュエーションで活用できる機能拡張と対応する3Dセンサの機種増加を予定しています。
NEC通信システムは、今後もIoTや3Dセンサの技術で空間認識ソリューションのラインナップを充実し、安全で効率的な社会インフラ、企業DXの構築に貢献していきます。
NEC 3次元体積計測ソフトウェアについて
URL:https://www.ncos.co.jp/products/iot/solution3/3dvolume.html
以上
- 注1 NEC通信システムの空間認識ソリューション
https://www.ncos.co.jp/products/iot/index.html - 注2 特許申請中
- 注3 特許申請中
本件に関するお問い合わせ先