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Automotive SPICE®
Automotive SPICE®とは
Automotive SPICE®(A-SPICE)とは、自動車向けソフトウェア開発のプロセス標準モデルです。
年々複雑度を増していく車載ソフトウェアの品質を保証し、予算・期限内に開発プロジェクトを完遂させるためには、「能力の高い開発プロセスが不可欠」という考えのもと、欧州の自動車メーカーが共同で策定しました。
Automotive SPICE®はなぜ必要
Automotive SPICE®は、上記のとおり自動車向けソフトウェア開発のプロセス標準モデルとして定着しております。近年、サプライヤーの選定条件としてAutomotive SPICE®のレベル保有を要求している自動車メーカーもあります。
Automotive SPICE®の構成
Automotive SPICE®は、3つのサイクルプロセスカテゴリーと8つのプロセス群で構成されています。
プロセス能力指標
Automotive SPICE®には、組織が持つプロセス自体の能力をアセッサー(評価者)が判断するための指標として6段階の能力レベルが定義されています。
Automotive SPICE®には、各能力レベルに応じて求められる状態と対応内容が定義されています。能力レベル1~3の求められる状態と対応内容は以下のようになります。
評定尺度
Automotive SPICE®アセスメント時の評定尺度は、ISO/IEC 15504-Part2で定められた評定尺度に従い評定されています。
Automotive SPICE®と他規格との関係
Automotive SPICE®とCMMIとの関係
CMMIは、組織の能力・成熟度を評価するモデルです。
Automotive SPICE®は、開発プロジェクトの能力を評価するモデルです。
CMMIの成熟度レベルでは、レベルごとにアセスメントで評定するプロセスが定義されています。
Automotive SPICE®では、OEM指定や自組織で指定したプロセスを対象としてアセスメントをするのが一般的となります。
Automotive SPICE®と機能安全(ISO 26262)との関係
Automotive SPICE®は、システムに含まれるソフトウェア開発に焦点を当て、要求される活動(何をやるべきか)を定義しています。
機能安全規格(ISO 26262)は、ハードウェアを含む安全関連システムの開発に焦点を当て、要求される手法(どのようにやるべきか)を定義しています。
Automotive SPICE®は、プロセス構成の面で機能安全規格(ISO 26262)と親和性が高く、機能安全規格(ISO 26262)に対応するための導入ステップとして利用されることがあります。
機能安全規格(ISO 26262)を導入する場合は、Automotive SPICE®でプロセスの大枠や流れを確立し、詳細な要件や基準を機能安全規格(ISO 26262)で補うという方法があります。
Automotive SPICE®に関する当社のメニュー
当社は、iNTACS(TM) 公認アセッサによるiNTACS(TM)認定Automotive SPICE®アセスメント、Automotive SPICE®導入に必須となる教育、日本の文化・環境にマッチしたモデル解釈法などをご提供し、組織が抱える課題の解決へ向けた改善活動の運営をご支援いたします。
Automotive SPICE®に関する当社メンバーの保有資格
iNTACS(TM)認定 Automotive SPICE®コンピテントアセッサ
iNTACS(TM)認定 Automotive SPICE®プロビジョナルアセッサ
※iNTACS(TM)は、International Assessor Certification Schemeの商標です。